JR特急くろしおパンダ

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JR特急くろしおパンダ

特急くろしお・スーパーくろしお号



【特急くろしお号データファイル】

JR特急くろしお キハ81形
【戦前の南紀直通快速列車「黒潮号」】
快速「黒潮号」運行当時は、関西本線 – 王寺駅 – 和歌山線経由で連絡が可能であるものの、大阪駅 – 和歌山駅間を直接結ぶ鉄道を国鉄が管理していなかったため、私鉄による国鉄の飛び地路線への直通運転という形を採った。この列車は公募による列車愛称の付与など異例な点が多いことや、運営事業者の南海鉄道(現・南海電気鉄道南海本線)・阪和電気鉄道・鉄道省が互いの威信を賭け列車運行を行ったことでも知られる。

1933年(昭和8年)
・11月4日:阪和天王寺駅(現・天王寺駅) – 紀伊田辺駅間で紀南週末列車「白浜直通快速列車」が運行開始
・11月11日:公募で決定された「黒潮号」の愛称を使用開始
・12月20日:運転区間が白浜口駅まで延伸
1934年(昭和9年)11月27日:東和歌山駅で「黒潮号」に増解結する形で南海鉄道難波駅からの直通運転開始
1937年(昭和12年)12月1日:「黒潮号」廃止(戦争)




【戦後の南紀直通列車の復活「黒潮号」】

1948年(昭和23年)7月1日:不定期列車として天王寺駅・和歌山市駅 – 新宮駅間で夜行準急列車2010・2011列車が運行開始。この列車が大阪対南紀直通優等列車の戦後(敗戦)復活運行とされる。
1949年(昭和24年)9月15日:2010・2011列車が天王寺駅 – 新宮駅間を運行する準急列車として定期列車化。
1950年(昭和25年)
・4月1日:天王寺駅 – 新宮駅間で毎日運転の臨時列車として準急3401・3400列車が運行開始。
・10月1日:天王寺駅 – 白浜口駅間で土日運転の臨時快速列車3402・3403列車「黒潮」(くろしお)が運行開始。3401・3400列車が定期列車化され、105・106列車になる。
1951年(昭和26年)
・4月6日:南海線難波駅発着の「黒潮」が運行開始。ただし、運行当初は南海所有の客車が存在しないため、国鉄所有車両が乗り入れることになる。
・5月7日:夜行準急列車108・7列車が普通列車になる。
1952年(昭和27年)
・4月1日:準急列車105・106列車に「熊野」(くまの)の列車名が与えられる。
・4月5日:週末準急「はまゆう」が天王寺駅 – 白浜口駅間で運行開始
・5月:このころから「黒潮」の難波発着編成に南海所有客車サハ4801形客車が使用開始。ただし、1両のみの所有であったため、多客時には国鉄所有車両を貸し出す形で運用。
1953年(昭和28年)
・3月20日:毎日運転の臨時列車として準急「南紀」(なんき)が天王寺駅 – 白浜口駅間で運行開始。
・11月11日:「南紀」が定期列車化。
1954年(昭和29年)
・10月1日:「黒潮」が準急列車化。天王寺駅 – 白浜口駅間で臨時急行「はまゆう」が運行開始。
1956年(昭和31年)
・11月19日:ダイヤ改正に伴い、毎日運転の臨時列車として臨時準急「しらはま」が天王寺駅 – 白浜口駅間で、新宮駅 → 天王寺駅間で準急103列車が運行開始。また、「黒潮」「熊野」が「くろしお」「くまの」のひらがな表記になる。
1957年(昭和32年)
・10月1日:「しらはま」が定期列車化。
1958年(昭和33年)
・10月1日:準急103列車に「はやたま」の名称が与えられる。
・12月1日:キハ55系気動車による全車座席指定制の準急「きのくに」が天王寺駅 – 白浜口駅間で運行開始。それに伴い、阪和線内で運転されていた料金不要の「特急電車」は「快速」に、「急行電車」「準急電車」は「直行」(現・区間快速)に改称




【紀勢本線全線開通後】

1959年(昭和34年)
・7月15日:紀勢本線全通に伴い、以下のように変更する。
「くまの」の運行区間が天王寺駅 – 名古屋駅間に延長。紀勢本線全線を通しで運行する準急列車になる。
天王寺駅 – 白浜口駅間および南海難波駅 – 白浜口駅間で臨時「第2きのくに」が1往復増発(毎日運転)。
天王寺発新宮行きの夜行普通列車が準急列車化され「はやたま」になる。これにより「はやたま」は1往復になる。
・10月20日:「南紀」の運行区間が天王寺駅 – 新宮駅間に変更され、気動車化。「第2きのくに」が定期列車化。

1960年(昭和35年)
・6月1日:「はやたま」が「南紀」に統合されて廃止。これにより、「南紀」は気動車列車と客車列車1往復ずつの2往復になる。
・10月28日:毎日運転の臨時列車として準急「臨時南紀」(りんじなんき)が天王寺駅 – 新宮駅間で運行開始。
1961年(昭和36年)
・3月1日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
準急「くまの」が急行列車化され「紀州」(きしゅう)に改称されて廃止。使用車両が客車から気動車に変更される。
「臨時南紀」が「南紀」に統一され、「南紀」は3往復になる。また、昼行列車の一部に南海線難波駅発着の編成が連結開始。
・10月1日:急行・準急列車が増発(天王寺駅 – 名古屋駅間:1往復、天王寺駅 – 白浜駅間:1往復、天王寺駅・和歌山市駅 – 新宮駅間:1往復)。
1962年(昭和37年)
・3月1日:ダイヤ改正により、以下のように変更。
準急「はまゆう」が京都駅(奈良線経由)・名古屋駅(関西本線経由)・天王寺駅(阪和線経由)- 白浜口駅間で運行開始。奈良駅で京都駅と名古屋駅発着編成を連結して和歌山線を経由し、東和歌山駅(現・和歌山駅)で天王寺駅発着編成を連結する多層建て列車であった。
新宮駅 → 名古屋駅間(和歌山線・関西本線経由)で準急「はやたま」が運行開始。王寺駅 → 名古屋駅間は「かすが」と併結。
天王寺駅 – 紀伊椿駅(現・椿駅)間で準急「きのくに」が運行開始。
天王寺行き「南紀」2号が客車列車化。
・6月10日:「きのくに」が天王寺駅 – 紀伊椿駅間で1往復増発。
1963年(昭和38年)
・3月16日 – 5月18日:期間中の土曜日の「第2きのくに」が、白浜口駅 – 新宮駅間で延長運転。
・10月1日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
「はまゆう」の天王寺発着編成の列車が「しらはま」に変更。「はやたま」に白浜口駅 → 天王寺駅間の編成と併結を開始して「しらはま」になる。これにより「しらはま」は、白浜口行き2本と天王寺行き3本になる。
「きのくに」が1往復増発され、4往復になる。



【特急「くろしお」の登場】

1965年(昭和40年)
・3月1日:ダイヤ改正により、次のように変更。
準急「くろしお」が「しらはま」に統合されて廃止。
特急「くろしお」が天王寺駅 – 名古屋駅間(阪和線・紀勢本線・関西本線経由)で運行開始(運転本数:1往復)。
和歌山機関区に配置された使用車両はキハ80系を使用していた。
当時の途中停車駅は東和歌山駅・紀伊田辺駅・白浜駅・紀伊勝浦駅・新宮駅・熊野市駅・尾鷲駅・多気駅・松阪駅・津駅・亀山駅)・四日市駅。本列車運行開始時には白浜や新宮はまだ国内新婚旅行需要が大変大きく、キハ80系でも異例の1等車(現・グリーン車)の3両連結運転も実施され、食堂車も連結していた。
特急「あすか」が東和歌山駅 – 名古屋駅間(関西本線経由)で運行開始(1往復)。
・10月1日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
「しらはま」が増発され、天王寺駅 – 白浜駅間2往復と白浜発天王寺行き2本になる。
「きのくに」1本が白浜駅 → 新宮駅間で運行区間を延長。
1966年(昭和41年)
・3月5日:準急制度改変に伴い、「はまゆう」・「しらはま」・「南紀」・「きのくに」・「はやたま」が急行列車に格上げ。「くろしお」が串本駅に停車するようになる。
・3月25日:天王寺・難波行き「南紀」1号の始発駅が熊野市駅に変更(熊野市駅 → 新宮駅間は普通列車)。
・10月1日:「はまゆう」が桜井線経由に変更。
1967年(昭和42年)10月1日:
ダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
「くろしお」の天王寺駅 – 白浜駅間と、天王寺駅 – 新宮駅間で各1往復ずつ増発され、3往復になる。
また「くろしお」の列車号数を下り天王寺行きを奇数、上り名古屋行きを偶数とする。
関西本線経由の特急「あすか」が廃止。
「しらはま」の1往復が廃止。「しらはま」は白浜行き2本と天王寺行き3本になる。
「はやたま」が和歌山線・桜井線経由に変更。

1968年(昭和43年)10月1日:
「くろしお」の列車号数を上り名古屋行き方向偶数、下り天王寺行き方向奇数とする符番から上下列車ともに出発順に符番する方式に戻す。
季節列車として天王寺駅 – 白浜駅間と天王寺駅 – 新宮駅間で1往復ずつ増発。
ただし、天王寺発白浜行の定期列車が白浜駅 – 新宮駅間を延長運転して増発。
この時点で、「くろしお」は計5.5往復(季節列車を含む)。

和歌山駅を発着し紀勢本線内で完結する急行列車のうち、阪和線・南海線直通の急行列車の名称として「きのくに」の名称が与えられる。
これにより、「きのくに」は定期列車では天王寺発10本、天王寺行き8本、季節列車3往復、難波駅発着は定期列車3往復、季節列車1往復になる。
「南紀」と奈良線経由の急行「はまゆう」・「はやたま」が「しらはま」に統一されて廃止。「しらはま」は京都駅・名古屋駅 – 白浜駅間1往復(桜井線・和歌山線経由)と新宮発名古屋行き(和歌山線・桜井線経由)の1本になる。

「はまゆう」は参宮線鳥羽駅 – 紀伊勝浦駅間を運行する急行列車の名称になった。
名古屋駅 – 天王寺駅間の急行「紀州」は名古屋駅発着の紀勢本線急行列車の総称となる。
また名古屋駅 – 紀伊田辺駅間、1往復増室。

1969年(昭和44年)
・10月1日:「きのくに」が天王寺駅 – 白浜駅間で臨時列車1往復増発。
1970年(昭和45年)
・10月1日:ダイヤ改正により、「くろしお」の白浜発天王寺行きが季節列車として1本増発。天王寺駅 – 白浜駅間の「くろしお」1往復が季節列車化。
1971年(昭和46年)
・11月2日:臨時特急「ブルースカイ」が天王寺駅 – 紀伊勝浦駅間で運転される。

1972年(昭和47年)
・3月15日:ダイヤ改正により、次のように変更。
「くろしお」は白浜駅発着列車が新宮駅発着に変更し、新宮駅発着4往復(1往復は季節列車)、
名古屋駅発着1往復の6往復になる。また天王寺方面行き始発と、新宮方面行き最終の1往復が御坊駅に停車を開始。
「しらはま」は京都駅・名古屋駅 – 白浜駅間の1往復が京都駅 – 白浜駅間になり、
「しらはま」は新宮発名古屋行(和歌山線・桜井線経由)1本と京都駅 – 白浜駅間(和歌山線・桜井線経由)1往復になる。
「紀州」の名古屋発紀伊勝浦行き1本が天王寺行きになる。天王寺駅発着の「紀州」は、天王寺行き2本、名古屋行き1本になる。

・10月2日:「きのくに」の1往復を「くろしお」に格上げ、天王寺駅 – 白浜駅間1往復増発。
「くろしお」は6往復(1往復は季節列車)になる。
増発用車両は日本海縦貫線の電化完成に伴い「いなほ」「ひたち」運用から捻出されたキハ80系でボンネット型先頭車のキハ81形も含まれていた。
同車は名古屋駅発着の1往復に限定運用されキハ81形最後の使用列車となる。

1973年(昭和48年)
・10月1日:ダイヤ改正により、次のように変更。
伊勢線開業に伴い、天王寺駅 – 名古屋駅間の「くろしお」「紀州」は亀山駅経由から伊勢線鈴鹿駅経由に変更され、
約20分の時間短縮。

1976年(昭和51年)
・3月1日:「くろしお」の全列車に普通車自由席が設定される。




【紀勢西線電化とエル特急「くろしお」】

1978年(昭和53年)
・10月2日:紀勢本線和歌山駅 – 新宮駅間の電化完成に伴い、以下のように変更
「特急くろしお」は新宮駅を境に以下のように系統分割。
・天王寺駅 – 白浜駅・新宮駅間の381系電車によるエル特急「くろしお」。
天王寺駅 – 白浜駅間2往復(1往復は季節列車)、天王寺駅 – 新宮駅間7往復(1往復は季節列車)。
一部は改正前の9月下  旬よりダイヤで先行して投入された。
御坊駅にすべての「くろしお」が停車するようになる。
これによりキハ81形気動車の定期運用は終了。2両連結されていたグリーン車は1両に削減され、食堂車が全廃。

・名古屋駅 – 紀伊勝浦駅間運行の気動車(DC)特急「南紀」(3往復)

・急行列車については以下のように変更。
・「きのくに」は天王寺駅 – 新宮駅間で下り6本・上り5本、天王寺駅 – 椿駅間で1往復、天王寺駅 – 白浜駅間で下り5本
上り6本、天王寺駅 – 紀伊田辺駅間で1往復、紀伊田辺駅 → 新宮駅間で上り1本になる。
ただし、南海線乗り入れ車両が気動車のみであったことや、参宮線鳥羽駅直通列車が存在したことで気動車での運行と
なる。また、紀伊田辺発新宮行きの「きのくに」2号が設定される。
・天王寺駅発着の「紀州」が廃止。
・日本全国で在来線列車の号数を下り奇数・上り偶数とした。これにより、紀勢本線の終点となる和歌山市駅(→天王寺駅・難波駅)方向は奇数、起点となる亀山駅(→名古屋駅)方向となる列車には偶数の符番がなされた。

1980年(昭和55年)
10月1日:ダイヤ改正により、次のように変更
「きのくに」の3往復が廃止され、天王寺駅 – 白浜駅間に「特急くろしお」が3往復増発。これにより「特急くろしお」は10往復、「きのくに」は季節列車を含めて6往復となる。
381系は2編成18両が新たに追加新製され、日根野配属となる。
「きのくに」からの格上げ増発に伴い、天王寺駅方面行きの始発と白浜方面行きの最終「特急くろしお」1往復が箕島駅・湯浅駅・南部駅に停車するようになる。
また、天王寺駅 – 白浜駅間を途中和歌山駅のみ停車し、1時間台で結ぶ列車が1往復設定。
「しらはま」が廃止。新宮駅発名古屋行きの「しらはま」1号、奈良駅発名古屋駅行きを「かすが」、京都駅 – 白浜駅間の「しらはま」3・2号の京都駅 – 和歌山駅間は「紀ノ川」(きのかわ)になる。

1982年(昭和57年)
・5月17日:関西本線名古屋駅 – 亀山駅間の電化により、以下のように変更する。
「特急くろしお」の白浜駅発着1往復が季節列車化され、定期列車としては9往復に減便。
また、新宮駅発着の季節列車が白浜駅発着になる。
「きのくに」の鳥羽駅乗り入れが終了し、天王寺駅・難波駅 – 白浜駅・新宮駅・熊野市駅間および紀伊田辺発新宮行きのみの運行となる。
・11月15日:「きのくに」の天王寺駅 – 新宮駅間運行の夜行列車を季節列車化。

1984年(昭和59年)
・2月1日:「きのくに」の夜行列車が廃止。なお、この時には「きのくに」は天王寺発は3本、天王寺行き5本、難波駅発着は2往復であった。
・10月1日:和歌山線電化により「紀ノ川」が廃止。「きのくに」の本数の変動はなかったが、和歌山市駅 – 和歌山駅間が国鉄と南海の渡り線区間を除き電化されたため、「きのくに」全列車は、ほぼ「全区間架線下を走る気動車急行」となっていた。

1985年(昭和60年)
・3月14日:ダイヤ改正により次のように変更。
急行「きのくに」が廃止され、「特急くろしお」として4往復増発。これにより16往復(3往復は季節列車、1往復は串本駅 – 新宮駅間普通列車)になる。
紀勢本線・阪和線で運行する定期急行列車が廃止。
「特急くろしお」に485系電車が使用開始(4往復)。
急行全廃により、紀勢本線内はB特急料金適用区間となる。
同時に急行のみの停車駅であった海南駅・椿駅・周参見駅・古座駅・太地駅・湯川駅・那智駅に停車開始。箕島駅・湯浅駅・南部駅についても停車時間帯が全日に拡大。
「黒潮号」以来の南海線難波駅発着列車が廃止。
381系では各駅到着前に違う車内チャイムをテープ録音により放送するようになった。

1986年(昭和61年)
・10月: 紀勢西線の駅ホームの嵩上げ工事の進展及び485系の福知山への転出により、485系の運用を松本運転所から転入したばかりの165系が代走。(10月31日まで)
・11月1日:全列車が381系電車に統一。485系は特急北近畿・特急みどりに転用。



【日本国有鉄道よりJR民営化】

1987年(昭和62年)
12月 – 1988年(昭和63年)1月:京都駅 – 白浜駅間で「ふれ愛紀州路」(ふれあいきしゅうじ)が運転。
1988年(昭和63年)
・3月13日:「一本列島」をキャッチコピーにダイヤ改正により、「しらはま」が運行開始。新宮駅発着の「特急くろしお」の季節列車が定期列車化
1989年(平成元年)
・3月11日:「しらはま」が廃止され、白浜駅発着の「特急くろしお」が1往復増発、季節列車3往復が定期列車化され、「特急くろしお」は16往復(1往復は季節列車)になる。
1988年(昭和63年)
・3月13日:「一本列島」をキャッチコピーにダイヤ改正により、「しらはま」が運行開始。新宮駅発着の「特急くろしお」の季節列車が定期列車化
1989年(平成元年)
・3月11日:「しらはま」が廃止され、白浜駅発着の「特急くろしお」が1往復増発、季節列車3往復が定期列車化され、「特急くろしお」は16往復(1往復は季節列車)になる。
・7月22日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更する。
グリーン車をパノラマ型に改造した特急「スーパーくろしお」4往復が運行開始(1往復は白浜駅 – 新宮駅間は毎日運転の臨時列車)。
「特急くろしお」は12往復(1往復は季節列車)になる。
「特急くろしお」「スーパーくろしお」のうち2往復を京都駅・5往復を新大阪駅に乗り入れ開始。
なお、京都駅乗り入れは「スーパーくろしお」のみであった。
白浜・新宮方面行きが「下り列車」、天王寺方面行きが「上り列車」になる。
これに伴い、列車号数が新宮駅方面を奇数、京都駅・新大阪駅方向が偶数に変更。
車内チャイムが更新。新たに沿線案内放送も加えてテープで流すようになる。
1991年(平成3年)
3月16日:「くろしお」1往復が「スーパーくろしお」に変更。「スーパーくろしお」は5往復(1往復は白浜駅 – 新宮駅間季節列車)になる。
スーパーくろしお=5往復、くろしお号=11往復に。
1993年(平成5年):京都駅 – 白浜駅・新宮駅間に臨時特急「マリンくろしお」(夏季)・「春咲きくろしお」(冬季)が運転される
1994年(平成6年)9月4日:関西国際空港開港に伴い、一部列車が日根野駅に停車。
1996年(平成8年)
・3月16日:季節列車として天王寺発白浜行きの「特急くろしお」が1本増発。下3・上2、天王寺発着から京都発着に変更。
・7月31日:283系電車が投入され「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」3往復が運行開始。
・7月31日:スーパーくろしお(381系・5往復)(283系3往復)、特急くろしお号=8往復に。
・12月:平日に紀伊田辺発天王寺行の臨時特急「おはようくろしお」が運行開始。

1997年(平成9年)
・3月8日:「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」の列車名が、「オーシャンアロー」に変更。
地上設備改良が完了し、和歌山駅 – 新宮駅間の所要時間が約19分短縮。
3月:「おはようくろしお」の一部が新大阪行きに変更

1998年(平成10年):381系がアコモ改良され塗装が変更、さらに車内チャイムと沿線案内が更新された。これによりグリーン車は全列車1号車に統一。

1999年(平成11年)10月2日:「特急くろしお」の2往復が季節列車化。




2001年(平成13年)
・3月3日:「おはようくろしお」が定期列車化され、紀伊田辺発新大阪行きの「特急くろしお」になる。
ラッシュ時に和泉砂川駅に停車するようになる。

2002年(平成14年)
・3月23日:「はんわライナー」7号が廃止され、新大阪発紀伊田辺行きの「特急くろしお」が増発。
「特急くろしお」は9往復になる。
・7月20日:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン開園により、一部列車が西九条駅に停車。

2004年(平成16年)
・10月16日:「はんわライナー」2・7号が廃止され、和歌山駅発着の「スーパーくろしお」が運行開始。
「スーパーくろしお」は6往復になる。また、すべての「特急くろしお」と「スーパーくろしお」と「オーシャンアロー」が周参見駅に停車するようになる。

2005年(平成17年)
・3月1日:和歌山発新大阪行きの「スーパーくろしお」2号が、海南駅発として運転される(海南駅 → 和歌山駅間は毎日運転の臨時列車)。
・7月 – 8月:日曜日に京橋駅・大阪駅 – 白浜駅間で、臨時特急「ホワイトビーチエクスプレス」が運転される。

2007年(平成19年)
・10月1日:「特急くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」の指定席のうち12席が女性専用指定席となる(当時、女性専用指定席は「特急くろしお」と「スーパーくろしお」が6号車、「オーシャンアロー」が5号車だった)。

2008年(平成20年)
・3月15日:「くろしお」・「スーパーくろしお」・「オーシャンアロー」のうち上下計18本が新たに藤並駅に停車するようになる。

2009年(平成21年)
・6月1日:全車禁煙となる。また同年5月より順次、「特急くろしお」のそれぞれ6両編成のうち1両をパンダ車両として、2 – 4人分の座席限定でパンダ柄に改装。

2010年(平成22年)
・3月13日:ダイヤ改正により、次のように変更される。
鳳駅は全列車通過し、「特急くろしお」の一部列車の日根野駅停車が現行の計15本(下り8本、上り7本)から、計21本(下り11本、上り10本)になる。
「特急くろしお」のエル特急が解消される。
定期列車の全列車が新大阪駅または京都駅発着になり、「特急くろしお」は7往復になる。

2011年(平成23年)
・3月12日:ダイヤ改正により次のように変更。ただし東北地方太平洋沖地震による大津波警報・津波警報の発令で紀勢本線が終日運転見合わせになったために、実施日は3月14日。

「はんわライナー」が廃止される代替的な措置として「オーシャンアロー」25号が日根野駅に、夕ラッシュ時に和泉砂川駅に停車する列車が下り2本増える。

新宮駅発着列車9往復のうち2往復を白浜駅発着に見直し、周参見駅 – 新宮駅間の各特急停車駅の始発の繰り下げ、最終の繰り上げを実施し、終発は白浜駅で串本行き普通に接続するダイヤに変更(始発は従来より紀伊田辺駅で串本発の普通と接続が図られていた)。
毎日運転の臨時列車として運転されていた「スーパーくろしお」2号の海南駅 → 和歌山駅間が定期列車に変更。
一部の「オーシャンアロー」と「スーパーくろしお」の運用が入れ替えられ、「オーシャンアロー」下り2本・上り1本が海南駅に停車し、海南駅を通過する同じ本数の「スーパーくろしお」が設定される。

9両編成時、オーシャンアローも白浜駅で増解結作業を実施(これにより幌の連結も廃止)。
新宮駅発着列車が「スーパーくろしお」または「オーシャンアロー」に統一される。
すべての「スーパーくろしお」と「オーシャンアロー」が古座駅に停車するようになる。
・9月4日:台風12号の被害により全列車運休になる

2012年(平成24年)
・3月17日:ダイヤ改正により、次のように変更される。
南紀方面の特急の列車名が「特急くろしお」に統一され、「スーパーくろしお」・「オーシャンアロー」が廃止(女性専用席は5号車に統一される)。
「特急くろしお」の4往復に287系が運用開始。
すべての「特急くろしお」が海南駅に停車するようになる。
・6月1日:「特急くろしお」3往復に287系が追加投入され、381系(アコモ編成)の営業運転を終了

2013年(平成25年)
・3月16日:ダイヤ改正により、次のように変更される。
従来、海南駅だった「特急くろしお」2号を和歌山発に変更。車両は381系から283系に変更。
新たに海南発の「特急くろしお」4号を増発。287系で運転。
紀伊田辺駅・白浜駅発着の「特急くろしお」のうち、1往復を287系で運転。これにより、紀伊田辺駅・白浜駅発着の「特急くろしお」は287系に統一。2015年のダイヤ改正までは381系は新宮駅発着の列車のみとなる。

2014年(平成26年)
・3月15日:ダイヤ改正により、すべての「特急くろしお」が太地駅に停車するようになる。

2015年(平成27年)
・3月14日:ダイヤ改正により、次のように変更。
一部列車の時刻が変更。
椿駅の停車を取り止め。
車内販売の営業を終了。
特急くろしお4・7・26号の運転車両を287系から381系に変更。
・4月28日:先のダイヤ改正によって、北陸特急「しらさぎ」の運用から外れた683系2000番台を直流化した289系により381系全車置き換え・廃止する事が発表された。
・10月31日:289系が運行開始。287系で運転されていた白浜駅発着の5往復(特急くろしお5・6・8・15・16・19・20・23・29・32号)が289系に、381系で運転されていた新宮駅発着(一部は海南駅・白浜駅発着)の5.5往復(特急くろしお3・4・7・13・14・17・18・25・26・28・34号)が287系に置き換えられる。
これに伴い、「特急くろしお」で運転されるすべての車両がJR西日本発足後の車両に統一された。

2016年(平成28年)
3月26日:ダイヤ改正により、次のように変更
特急くろしお21号が新たに和泉砂川駅に停車を開始し、これにより17時以降に新大阪駅を発車するすべてのくろしおが和泉砂川駅停車となる。

特急くろしお24号の運転取りやめ、16時台白浜発の特急くろしお28号を新設。

一部の運用車両の変更により283系と287系の運用便が1本ずつ減少、289系の運用便が2本増加。また、次のダイヤ改正まで京都駅に乗り入れる車両が287系のみとなる。

特急くろしお7・8・26→24号の新大阪駅 – 京都駅間の運行を取りやめる(代わりにくろしお10号の新大阪駅 – 京都駅間の運転が復活)。
定時運転率向上のため、上り列車(特急くろしお7 – 29号)の始発駅出発時刻を15分繰り下げ(他にも下り列車も含め一部列車の時刻が変更)。

・12月17日:海南駅 – 新宮駅間のくろしお停車駅でICOCAが利用可能。これによりくろしおの全停車駅でICOCAが利用可能となる

2017年(平成29年)
・3月4日:ダイヤ改正により、次のように変更。
特急くろしお19号が新たに和泉砂川駅に停車を開始し、これにより16時以降に新大阪駅を発車するすべてのくろしおが和泉砂川駅停車となる。

くろしお15・29・32号の車両を289系から287系に変更。くろしお23号の車両を287系から289系に変更。

・8月5日:287系の1編成(6両)をアドベンチャーワールドのシーンをラッピングした車両として運行開始(2019年11月頃までの予定)

2018年(平成30年)
・3月17日:ダイヤ改正により以下のように変更。
新大阪駅 – 和歌山駅間の列車を上り2本・下り1本増発(このうち上下1往復は新大阪駅 – 和歌山駅間の快速列車廃止に伴う置き換え)。
白浜駅 – 新宮駅の間を1往復減便し6往復化(多客期は新大阪駅 – 新宮駅間で臨時列車を運行)。
京都駅 – 新大阪駅間を1往復減便し1往復化。
列車の本数変更により、担当する車両の変更(これにより289系が白浜駅 – 新宮駅間に乗り入れ開始となる)
海南駅・和歌山駅発着列車の普通車自由席車両増加が廃止(これにより、同一車両は車両編成統一となる)。

2019年(平成31年)
・3月16日:ダイヤ改正により以下のように変更。
日根野駅に停車するくろしおを増加、これにより36本中31本の特急くろしおが日根野駅停車となる。
特急くろしお2号の車両を289系から287系に変更。特急くろしお6号の車両を287系から289系に変更。

2020年(令和2年)
・3月14日:ダイヤ改正により以下のように変更。
全列車が日根野駅に停車。
毎日パンダくろしお『Smileアドベンチャートレイン』で運行される便が3・6・25・26号に設定。

2021年 (令和3年)
・2月1日:利用者の減少に伴い、一部の定期便を運休。
・3月13日:ダイヤ改正により以下のように変更。
一部の列車を定期便から臨時便に変更。
白浜駅(紀伊田辺駅)発着列車の全てが箕島駅・藤並駅・湯浅駅・南部駅に停車。
毎日パンダくろしお『Smileアドベンチャートレイン』で運行される便が1・4・25・26号に変更。